2010年08月20日

歯並び

欧米社会では、歯並びの悪さは相当に印象が悪いらしい、という話をよく聞く。
ちょっと検索してみても、その話は割りとすぐにひっかかる。

僕は前歯が明らかにおかしいので、別に欧米社会は関係なく、気になってしまう。
ところがその一方で、いつもそれでいいじゃないかって思う自分がいる。
それは、もう死んでしまったおばあちゃんが言った言葉に原因があって、それはいまも忘れられない一言だ。

「お前は笑うと、その曲がった前歯が時々見えて、それが本当に愛嬌がある」

このおばあちゃんは明治生まれの人だったので、今とは価値観も相当違っていたと思う。

もちろんおっさんになった今、その歯のおかげで愛嬌がある、なんてことはあり得ない。
ほんとはとっとと直すべきなんだろうけれど、お金もかかるし何より本気で直そうという気持ちにならない。
それはきっと、僕がそのおばあちゃんのことを好きだったからなんだろう。

一般的に言ってマイナス要因なのは分かってて、だから人前に出るとちょっと気後れする部分はある。
全ての人にそんな話をして回るわけにもいかないし、そんなの誰も興味ないわけだし。
けれど一部の近しい人々の間では、いつでも説明できるし、そんなときはむしろ誇らしく思う。

誇らしく思うのは、自分の歯のことではない。
かつて日本には、そういうものに価値をおくことの出来た時代があったのだ、という部分に対してである。


posted by McGand at 19:29| Comment(2) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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